施工機械

拡底バケットの機構と特徴

(1)開翼動作

主軸(点線囲い)の上部を押し下げることにより、開閉アームが外側へ押し出され、拡大翼が開く。

拡大翼開翼時

  • 主軸の上部を押し下げる
  • 主軸が下がる
  • 開閉アームが外側へスライドする
  • 拡大翼が開く

(2)閉翼動作

主軸(点線囲い)の上部を引き上げることにより、開閉アームが内側へ引き寄せられ、拡大翼が閉じる。

拡大翼閉翼時

  • 主軸の上部を引き下げる
  • 主軸が上がる
  • 開閉アームが内側へスライドする
  • 拡大翼が閉まる

拡底バケット詳細図

拡底バケットの特徴

SY工法の拡底バケットには、拡底部掘削を滑らかに行うことが出来るようにラチェット機構が装備されている。ラチェット機構は、拡底部掘削中に必要以上に拡大翼が広がることを防ぐ働きがあり、拡底バケットが正回転時はロックし、逆回転することによりフリーとなり拡大できる。

拡大翼制限ストッパーによる掘削

SY工法の拡底バケットは主軸の下降量で拡底幅が変化する機構になっており、主軸の下降位置を制限することにより拡底径を設定する事ができる。

  • 適正取り込み量に基づき作られた拡大翼制限ストッパー管理表を使用し、制限ストッパーの位置を合わせる。
  • 確認ゲージのセットを行う。
  • 拡底部掘削を行う。主軸が下降した分だけ拡大翼が開き拡底される。主軸の下降に伴い確認ゲージは主軸のフランジに当たり押し下げられる。
  • 1回目の拡底部掘削が終わり、バケットが引き上げられると主軸が上昇するが、確認ゲージ゙はマグネットにより固定されている為、下降した位置に止まる。バケットが地上に上がった際に目視でゲージを確認し、1回目の拡底部掘削が確実に行われていることを確認する。
  • 拡底部掘削を繰り返し行い確認ゲージが目標拡底径の位置まで下降した事を目視にて確認し、拡底部掘削を終了する。

Copyright(C) SY Method Association All Rights Reserved.